Vol.39  阿修羅性交【前篇】    written by  綿口門座守

俺の妻は最近、隠れて外で遊んでいるようだ。

俺にはもちろん何も言わないが、下の子供も手が離れてからというもの外出の頻度が異様に多い。

よくおしゃれをして出かける。

ここ数年、外出が目立つようになってからというもの、すっかり俺とのセックスが目減りしている。


たまに夜中、妻の寝ている部屋に忍び込んで、布団にもぐりながら求めるがほとんど拒否される。

まあ結婚して20年近く経っているからどこの夫婦も同じようなもんだろうが。


それにしても俺は妻の体が好きでしょうがないのだ。

胸も大きいし、腰回りは最近はすこし緩くなってきているがなんといっても感度がいい。

最近でこそほとんどできないけど、元来、パンストフェチである俺は

昔から妻とするときは、いつもパンストをつけさせていた。

だいたいベージュ系のものか黒のメッシュ入りのものが多い。

これを出来れば数日前から履いてもらい、洗濯せずに性交の時に使う。

もちろん下着など付けず、直履きである。

夏場など、脚が相当に蒸れているからたまらない臭いがする。

尻からおまんこの部分にかけてはもう、凄い陰臭だ。

妻のパンスト越しの陰臭はこれ以上ないくらい俺を興奮させる。


そういう臭いパンストを履いてもらい、シックスナインをする。

妻が俺に跨り、その状態でパンストに包まれたふくよかな尻を左右に開くと、

パンスト越しにびっちりとアワビのように外陰唇が広がっているのを見るとたまらなく興奮する。

パンスト越しにクンニをしていると、やがてアワビからぬるぬると白い粘着質のものが溢れ出てくる。

それがじっとりとパンストの目からも溢れでて、俺の唾液と入り混じり、とてつもない臭いになる。


妻は腰をもどかしそうに振りながら、俺のクンニを受け、自らも唾液だらけの唇、舌を使って俺の包茎チンポを攻める。

たまっている時などはこれを数十秒続けるだけでアっという間にイってしまう。


パンスト越しに妻の秘肉から溢れ出る愛液と蒸れた牝の臭いを嗅ぎながら射精する時の快感は俺が一番好きなものである。

その時、妻は俺のチンポをぐちょぐちょとその厭らしい口でねぶりまわしているから、大体、イくときには黙ってそのまま口の中に放出してやる。


「イヤん!お口の中には出さないで!」


半分くらい口内射精を受け、その後口から急いでチンポを出し、右手でストロークを続け、だんだんにスピードを落としながら唾液まみれの包茎の皮を最後まで戻し、また剥きながら最後まで絞り取ってくれる。


「もう、悪いコなんだから…!」


そんなちょっと嬉しそうな顔で優しく怒ってくれる妻をどれほど愛したことか。

その後、立て続けに2回戦。

生で中出し本番だ。


その頃にはすっかり欲情した妻も、俺のストロークで途中、何度かイく。

朦朧とした妻の中で思いっきり射精する瞬間はたまらないものがあった。


そんな妻も、今では俺とセックスのセの字も口に出さない。


つい先日など、俺もオナニーでは我慢できなくなり、 妻の寝床を襲ったが、露骨に嫌そうな声で「眠いから」と断られた。


仕方なく、その夜は自分の部屋でエロDVDを見て抜いたが、もう妻と何週間していないんだろう?


溜まってしょうがない。


そうして翌日の日曜日、妻は昼前からめかしこんでお出かけしていった。

年がいもなく、レースのついたベージュのミニスカの下からは俺の好きなメッシュ柄の黒ストッキングを履いていた。

入念な化粧で何やらいつにない「勝負モード」を感じさせる。


俺はこの時、妻の浮気を確信していた。


しかし相手がわからない。

相手はどこの誰だ?

若い奴か?

金持ちのジジイか?

クソっ!

麻友(妻の名)のやつ、一体何人と付き合っているんだ!?


俺はここんとこずっと自分の中に、めらめらと暗い嫉妬の炎がくすぶっていたから、その日、ついに妻を尾行することにした。


確かめてやる。

どんな男と会って、何をしているのか。


しかし、その現場を仮に発見したとして、俺にどうすることができるのだろうか。

二人を取り押さえてどうするのだ?

結局最終的に傷つくのは自分ではないか?


かといってこの消化不良の心の奥底でくすぶっている暗い嫉妬の炎、そのままにしておけばきっと俺は気が狂ってしまうにちがいない。


狂おしいジレンマの中、尾行を決意し、妻の車が出てからすぐに自分も車でそれを追った。

あまりすぐ後ろを走っていてもバレてしまうし、

かといって離れ過ぎていても途中で見失う可能性がある。


妻の車と俺の車の間に3、4台くらいの車が入っているくらいの位置取りが理想的だ。


こうして、俺の尾行は始まった。

これから妻が会って、何かをするであろう男のことを考えただけでも俺は嫉妬と興奮のあまり、自分のチンポがどんどん硬くなっていくのを感じていた。

運転にも尾行にも集中できなかった。


尾行を続けること15分程で、妻の車は県境のファミリーレストランの駐車場に入った。

なるほど。

ここが待ち合わせ場所か。


俺も車を少し離れたところに置いて、妻の様子を観察していた。

相手の車が駐車場に入ってきたら、妻も車から出て行くだろう。

その時に誰が相手なのかハッキリする。


やがて俺たちの到着に遅れること10分後、男は現れた。


黒のミニワゴンから降りてきたその男は妻より随分若い。

俺も妻もほぼ歳は近く、今年で39歳になるのだが、その男はまだ30そこそこといったところだ。

もしかするとギリギリ20代かもしれない。

妻は男を見ると、すぐに車から降りて行き、男の腕にまとわりつき、まるで若いカップルのようにいちゃつき始めた。

二人はそこで何か話していたが、やがて妻は男の腕にしがみつくように、首を男に預けるように、ファミレスに一緒に入って行った。


俺の嫉妬の炎は一気に燃え上がった。

くそっ 麻友、やっぱり俺を裏切って10も歳の若い男に熱を上げていやがった!

くそっ くそっ その男と、何回したんだ!?


もはや俺は勝手な妄想と怒りと興奮で、チンポを最大限に勃起させながら嫉妬の渦に飲み込まれていた。


俺はさすがにファミレスには入らず、駐車場で二人をじっと待った。

待っている間も、気が狂いそうだった。

苦しい。

麻友、何故他の男とそんなに愛し合うんだ?

俺が役不足なのか?

もう俺をこれ以上苦しめないでくれ。


そんな妄想をしながらどれだけ車内でひとり待ち続けたことであろう。

やがて、二人が一緒に店から出てきた。


妻は入って行ったときと同じように男にしがみつき、じゃれるようにスキップのごとき歩き方をしている。

男はやれやれといった感じで、妻の陽気なテンポにとりあえず合わせるような感じだ。


二人は男の方の車に乗り込んだ。


もうこれで疑いようがない。

二人は間違いなくデキてる。


ファミレスから出て行く黒のミニワゴンを追うように、俺も発進した。

例によって間に車を数台挟むように走る。


しかし、このまま尾行してどうするのだ。

多分、間違いなくあの車はラブホテルへ行くだろう。

その時、またしても二人がホテルから出てくるまでどこかで待つというのか?


そんなこと出来る訳がない。

現場を取り押さえ、強引に妻を連れて帰るか…

そしてこの俺の怒りを妻の体にぶつけなければやりきれない。

妻を殴ってしまうかもしれない。

そして妻を怒りのままに、嫉妬のままに貫き、犯したい。


ギンギンに猛り狂ったチンポからは、先程から先走り液がだらだらと溢れ始め、俺のパンツをぐちょぐちょにしている。


もうこのまま帰って、ひとり、オナニーをしようか。

その方がきっといいのだ。

この怒りもさしあたり収まるだろうし…


そう考え始めた時、黒のミニワゴンが海岸沿いの脇道に入っていった。

ラブホテルがあるのだろうか?

確かこのあたりには何もないはずだが…


俺はその脇道から少し手前のコンビニに車を停め、そこから歩いて先程の脇道に入って行った黒のミニワゴンを尾行することにした。

脇道から真っすぐ歩いても、やがてすぐに海なのだ。

車でそれ以上遠くへは行けない。


早歩きになりながらも、黒のミニワゴンを追う。

もうこれ以上遠くへは行けないはずだ。


と、脇道を入り、数分歩くと、前方の松林のあたりに車1台ぎりぎり通れる道が出来ており、その先5メートルの地点に、黒のミニワゴンが停車していた!


俺は一気に心臓が高鳴り始めた。

ホテルに行かずに、こんなところで?

するのか!?


ついに妻の浮気現場をこの目で押さえる瞬間が来たのだ!


おそるおそる、腰をかがめるようにして松林の奥へと進んでいく。

すぐ目の前に、二人が乗っている車がある。

エンジンはかけっぱなしだ。


車のミラーには決して映らないように注意しながら、死角からそっと様子をうかがう。

仮に今二人が車から出てきても、すぐには俺を見つけられないだろう。

松の木の重なり合った影に潜んでいるのだから。


しばらくそのまま車の様子をうかがうが、一向に外に出てくる雰囲気がない。

そして、エンジンも切る雰囲気がない。


車内で話をしているのだろうか。

それとも…


俺は先程から全く勃起が収まる様子も無く、ドキドキしながら、車の様子を遠目で伺っているが、もうこれ以上耐えれない。


思い切って車のすぐ側まで近寄っていく。


車の影になりながら、後方からそっとドアミラーを覗く。

この時、相手もドアミラーを見てしまったらアウトだ。

お互いの顔を見ることになる。


もう俺はどうにでもなれ、という気持ちでかなり大胆にドアミラーを覗きこんでいた。


ドアミラーは車内の様子を一部、映してくれた。

そこには、俺の期待を裏切らない、「裏切り」があった。


俺は愕然として二人が絡み合い、キスをしている光景を目撃していた。


男の片手が妻のブラウスを半分近く上げ、ブラ越しに巨乳を揉みまくっている。

妻は気持ちよさそうに感じるような顔になっている。


時折ミラーに映り込む男が妻の首筋を舐めまわしている。

そしてキスに戻る。

やがて男が妻に何か囁くと妻は片手を口元に持っていき、ちょっと躊躇したようなそぶりを見せる。

男は妻の手を取り、下の方へと導く。


男はそのまま腰を浮かせるようにズボンのベルトを緩め、チャックを下す。


おい!

な、何をする気だ!?

やめろ麻友、しょ、正気か?


俺は車の陰からあやうく大声でそう叫んでしまいそうになる。


やめろ、やめてくれ!

これ以上俺にそんなものを見せるな!


残酷にも、そのショーは延々と続けられた。

男の勃起しまくった立派なイチモツを、妻が愛おしそうに右手でしごいている。

最初はゆっくりと、そしてだんだん早く…

男は妻の脇から手を回すようにブラを半分ずらし、胸を揉んでいる。


やがて妻の顔が落ち、ミラーからは消える。

そしてまた妻の頭の上部が浮き上っては下に落ちる、リズミカルな運動となる。


俺は狂気の中で、自分が鬼となっていくのを感じていた。

俺はその一番見たくなかったその行為を目の前に、悔しさと異常な興奮から、涙を流しながらチャックを下し、怒り狂ったチンポを引きずり出していた。


一歩進み出た。

また一歩、進み出た。


今やもう、車の窓際から妻と若い男の熱愛を凝視している。

妻は男のモノを咥え、右手で肉幹を固定し、頭を上下にストロークさせる。

車の窓ガラスは、ふたりの愛の熱気でかなり曇りはじめている。

その光景がだんだんに見えなくなってきていた。

しかし、車がわずかに二人の行為の振動を伝えていた。


俺はその見えるか見えないかの妻の行為に、これまでにないほどの欲望と怒りを感じ、一心不乱に自らの怒りの性棒をしごき続けた。


しかし、その異常極まる精神状態でのエクスタシーの昇り方はとてつもなく早い。

今日、尾行を始める前から、既に飢えた野獣のように先走りを出しまくっていたチンポは、こすりはじめるとあっというまに絶頂を迎えた。


びゅるっ

びゅるっ

どぴゅっ

どびゅびゅっ


黒のワゴンのドアに向かって熱く、白い塊が飛び散った。

いつもの射精とは全く異質なものだった。

こすってもこすっても後から後から出てくる。

そしてあの射精の一瞬しか味わえないはずの陶酔感を相当に長い間感じ続けた。

ある意味で、この時の射精が生涯最高の快感であったように思う。


それは、十代の頃の好奇心や性欲を遥かに凌駕するほどのモチベーションに支えられたものだったのかもしれない。

愛する妻の裏切り行為、強烈な嫉妬、決して自分に顧みられることのない性への渇望、妻を最大限に憎む己の中の残忍性、そして妻をこれ以上ないほどに愛しむ心。

それらの強烈な感情の入り乱れた状況でのこの射精であった。

ある意味でそれは、「人の生」を突きつめた果てに味わう事のできる、究極の甘美なのかもしれない。


車の窓ガラスは今や真っ白に曇り、もう人影すら見えないほどだ。

12月のこの時期、窓ガラスを空けて停車する人間もいない。


欲望を吐き出し尽くした俺は、茫然となって黒ワゴンの横に立ちつくした。

時折、中の声が聞こえる。


「あっ…!」

「…ま、麻友っ」

「い…してる!」


そのとぎれとぎれの声とあいまって、目の前の車がぎしぎしと揺れ始める。

今、ついにあのふたりが車内で繋がったのだ。


これ以上決定的な衝撃はない。


俺は終わりの無い自由落下の中で、再び己の欲棒が復活してくるのを感じた。


時折聞こえるその残酷な悪魔と天使の呻き声を聞きながら、涙を流しながらチンポをしごく。


麻友っ!

麻友っ!

お前はそんなところでも他の男を受け入れるのか!

くそっ

俺には全く拒否ばかりだったじゃないか!


なんでだよ?


おい 麻友、そのまま… まさか 中で…!?


ぐぐぐっ!

やめろっ!

やめてくれっ!

せめて外だろっ!


外っ...!


受け入れるなっ そんな奴の精液など!

お前のおまんこは俺だけのもんだろ!?


俺の知らない若い男に挿入され、歓喜の声をあげながら膣内射精をされる麻友…


そう考えるだけで俺の怒りはまたしても最高潮に達し、

また性欲もピラニアのように餌食を求め、

右手の超絶ストロークによって高められる快感はまるで津波のようだった。


第2波があっという間に襲ってきた。


若い男が妻の奥深い中でその欲望を思いのままに爆発させる…


そんなシーンが頭から離れず、その男と俺自身を無理やり同化させ、またしても大量の精液を飛び散らせる。


得も言われぬエクスタシーと蟻地獄のような悲しみ、怒り、堕落感、自己嫌悪。


俺はその瞬間で廃人になるほどの虚無感に包まれていた。


自力で立っているのかもよくわからない。

頭には無数の蝿の音が聞こえている。あるいは海の波の音だったかもしれない。

茫然となった頭の中でふいに、遠い昔の記憶の断片がジグソーパズルのようにばらばらと落ちて来た。



おじいちゃんに買ってもらった幼児向けの雑誌の付録…


小学校の給食の時に皿から落ちたチーズとフォーク…


学校の帰り道に見つけた病気の野良猫の子供の下痢の色、その匂い…


雨の中お使いに行ったけど販売機が壊れていて買えなかった親の酒…



なんの脈絡も無いあまたの古い記憶が交錯する中、やがてよろめきながらその場を去った。

後に残した黒いワゴンはまだ不自然な揺れを続けている。

俺はどうやって家に帰ったのか覚えていない。

しかし、これから妻が帰ってきたときに、妻に何と言えばいいのだろう。

そして妻を、妻の体をもう一度だけ自由にしたい。


あの若い男に抱かれた妻の体を俺のこの怒りの陰茎で浄化してやりたい。

妻が帰ってくるまでの数時間、そんな思いにかられ、またしても修羅と化した俺は、交互に襲いかかる怒りと空虚の狭間で狂おしい自慰行為の無限地獄に堕ちて行った。

近年では経験できなかった恐るべき自慰の回数が実現されていた。

部屋中、俺の精液が飛び散り、獣の檻のような臭いがしていた。

今や、頭の中にあるのは、帰ってきた妻をその場で捕まえ、殴り倒し、若い男に抱かれたばかりのその体を犯すことだけだった。



【後篇に続く】
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