Vol.59  みちのく独り旅 #1 ~たずな屋の女将の入浴奉仕~    written by  ナスコスダ・トーホグ

以前に東北地方をあてもなくぶらりと独り旅したときの体験談を。


それは、岩手県の南東部にある山の中の旅館だった。

すっかり周りも薄暗くなってきていたので、慌てて周囲を探し、やっとその旅館を見つけたのだった。

旅館、というよりは民家に近い感じ。というかただの古い田舎の民家。


母屋と同じ敷地に建てられたその宿は「たずな屋」という木製の小さな看板が掲げられており、

遠くから見てもほとんどそれが宿屋だとは解らないほどのものだった。

母屋もそうだけど建物が随分古く、はっきりいって壊れそうなほどのボロ屋だった。

その宿屋は二階建てで、一階は農作業の物置のようになっており、農機具や

肥料の袋、伐採した樹木の枝のようなものが束ねて置いてあった。

少し独特の臭いがしていた。その家で飼っていると思われる猫が2匹、納屋の中で遊んでいた。

私を見ると、さっとどこかに隠れてしまった。


その奥に、申し訳程度の土間があり、その脇に階段がついており、

二階に上がれるようになっていた。

客用の部屋は8畳間がふたつほど。


元々蔵か何かだったものを改造して作ったような、そんな無理のある宿だった。

私も計画的な旅をしていた訳ではなかったので、

いきあたりばったりの宿探しで、ぎりぎりでここを見つけたのだった。

最初は普通の民家かと思って、人のいる気配のする母屋の方を訪ねていくと、

中から腰の曲がったお婆さんが出てきた。

その日の宿を探している旨を伝えると


「ああ、うちの離れも宿にしとるで、泊っていくがいいがね」


と、その会話で初めてここが宿屋だという事がわかったほどだった。


その日の夜の食事とお風呂は母屋でいただき、翌朝の食事もついて1泊3,000円。

いかに田舎だといっても、今時食事までついて3,000円なんてところはほとんど聞いた事が無いし、

東北の情緒あふれるこのさびれた宿屋で一晩過ごすのもなんともいえない旅の楽しみだ。

私は喜んで前払いでお金を支払った。


「まんず、くたびれたろうに、風呂でも入らんかや。もう湧いとるでな。食事はその後で母屋で一緒に食べるだがや」


お婆さんの勧めで、先にお風呂をいただくことに。

風呂場やトイレは離れにあり、昔ながらの古家ぶりを感じさせる作りで、

トイレというか「便所」という呼び方がふさわしいこの空間には、消毒薬の入った一升瓶が2本、置かれていた。

もちろん水洗な訳がない。

黄土色の土壁で囲まれた便所はもちろん汲み取り式で、中に溜まった排泄物は定期的に「肥たご」で運ばれ、畑の肥料となっていく。

しかし、ハエ等も多く発生するため、定期的に便所の壺の中にこの消毒液を入れてやるということなのだろう。

ましてや客に使わせる機会の多い場所だけに。


風呂も釜風呂で、こちらも情緒溢れる五右衛門風呂。

黒い大きな鉄のような釜が備え付けてあり、外側から薪をくべて、火をおこし、

その火力で湯を温めると言う原始的なものだった。

風呂の中に入ろうとすると、外側の薪をくべる場所で、その家の子供がふたり、

火の番をしながら挨拶をしてきた。

「ごんにじわ」

10歳くらいの女の子がおかっぱ頭をさげて丁寧にそう言った。

隣で一緒にしゃがんでいた弟と思われる7歳くらいの男の子はお姉さんの影にかくれるように

私を黙ってみている。


「こんにちわ。今夜はお世話になるね」

「はい…」

「えと。お風呂、もう、いいのかな?」

「んだ。もうええ頃だと思う…」

「じゃ、いただくね」

「…」


小さな子供、しかもこういった地方の子供には「お風呂をいただく」という表現が飲み込めなかったのだろう。

ちょっと不思議そうな顔でこちらを見ていた。

私はかまわず、中へ入った。


あ、そうか。

うっかりしていた。

この手の風呂は中に入るとタイルに固定された風呂釜しかない。

服は大抵、母屋の裏口(風呂に行くための)の踊り場のようなところに脱いだりするんだった。

でも、一応ここ宿だし、脱衣籠くらいあってもいいようなもんだが…

私は一度風呂から出て、薪くべ係の姉弟に声をかけた。


「あのね、お姉ちゃん、服、どこに脱いだらいいかな?」


姉の方は私をじっと見て、外に走りだした。

それを見ていた弟も一緒に走りだした。


「困ったな…」


苦笑いしながら走り去る「人見知り姉弟」を見ていた。

やがて、母屋の方から彼らの保護者らしき人が籠をもってやってきた。

お母さんだな。

見たところ40前か。

手拭いを頭に巻き、後ろで結わえている。

田舎っぽい穏やかな顔立ちで決して綺麗ではないが悪くない。

農作業で日焼けした肌と皺は歳を感じさせるがその分、肉体的にもスレンダーで

アスリートな雰囲気を感じさせる。

この人、きっと脱いだら結構すごいんだろうな…


「お客さん、すんません。気がつかなんで。これ、脱衣籠ですんで使ってくだせ。

中で脱いでもらって、ここ(扉の外に)置いてもらって。タオルも入っとるで、これ使ってくだせ」


「ああ、すみません。ありがとうございます。今夜はお世話になります。宮山と申します」

「あれ、ご丁寧に。こちらこそ、こがいな汚い家ですがどんぞくつろいでくださんせ。」

「はい。ゆっくりさせていただきます」

「風呂さ上がっだら、食事の用意しとるで、そのまんま母屋におあがりくだせ。声かけてもらっだら、そこでご案内しますで」


私はこのみちのく女将に見守られながら、風呂の中へと入り、服を脱ぎ、籠に入れ…

もう女将は行ってしまっただろうと、扉を開けて籠をそこに置こうとすると…

なんとまだそこに立っている!?


私はもうスッポンポンで、扉を開けて上半身をそのまんま女将に見られた。

「もう ええが? なら流すで」

「は!?」

「まだ湯にはつからんと。最初に体ぁ洗って流さんと。お客さんの背中はうちのもんが流すで」

「え、あ?その…??」


女将はどうも一緒に中に入って、私の体を洗ってくれようとしているらしい。

しかし。

それはさすがに…


右手で性器を隠しながらおろおろしてしまっている私を押し込むように

女将も一緒に入ってきた。

もちろん女将は衣服を着たままだが。


もんぺを捲りあげ、木製の桶と風呂で使う木製の丸椅子をセットして

それに私を座らせると

「さ、なら流すで。ちょっと熱いかもしれんごで」

「は、はい…」

私はひたすら両手で前を隠し、ちょこんと椅子に座って居場所がなさそうな猿のような格好になっていた。

たらいで掬ったお湯が背中に流される。

少し熱いがとても気持ちいい。


2度全体を流してもらい、その後、女将は石鹸をタオルにしみ込ませ、

背中をこすり始めてくれる。


「お客さん、疲れだべ。今夜はゆっぐりしていぐだべな。」

「は、はあ。ありがとうございます…」

「ホラ、今度は前」

「えっ!?」

「背中ぁ 終わっだ。今度は前だべ」

「い、いや、その、前は、自分で洗いますんで、その」

「ええがら。お客さんはなんもせんでええんで、うちにまかしてもらって」

「い、いや、しかし、その…」


戸惑っている私に女将は屈託なく笑いながら

「照れッコせんでええ。うちみたいなおばさんに今更笑」

といいながら強引に私をくるりと180度回すように振り向かせた。


女将は楽しそうに胸から腕、と下に向かって洗っていく。

「ホラぁ、手っこ、どげで」

私が頑なに隠している陰部をさらけ出させるように、両手をどける。


「あ、いや、そこは!!」


さすがに性器の部分だけはまずいだろう。

だってこの人、ご主人いるんだろ?

それに、ご年配とはいえ、女性に自分の性器を見せる訳にはいかない!

見られたくない!

何故なら私は…


「あんれ、がもこ、顔隠しだねや。」

「が がもこ?」


この地方の性器の俗称のようだった。

“顔隠し”というのは、そう、私の包茎の事なのだ。


「コレ。汚れたまっから綺麗にせんと」


と女将は私の性器を手のひらに乗せ、タオルでそっと洗い始める。


「あっ」


石鹸のついたタオルの心地と石鹸のついた女将の右手が私の「がもこ」を

ぬるぬると扱い始める。


「顔、出させるでな」


そういうと女将は私の「がもこ」の皮を石鹸のついた手でぬるっと剥こうとする。

しかし、私はかなり強度の包茎だったため、なかなか亀頭が出てこない。

何度も石鹸まみれのぬるぬるの手が皮を剥こうとしてはずるんと戻り、その刺激で私は勃起し始めていた。


「あんら、お客さ、元気なっできだね…」

女将はちょっと困ったように苦笑いし、どうしたもんかと手で「がもこ」をぬるぬると刺激してくる。


「あっ ちょっと」

「仕方ねど、このまま洗うで。顔は出んかん」


そう言いながら皮で覆われた先端にぬるぬる石鹸の指をくりくりと円運動させながら

洗おうとする。

左手は茎を固定している。


今回の旅はかれこれ2週間くらいになる。

最初の北陸あたりの宿で一度オナニーをして以来だから、もう10日くらいは禁欲の状態だった。

考えてみたら相当溜まっていたのだ。


女将の微妙な手つきで、先端を刺激され続けながら、

性器は最大限に勃起してしまい、その快感に、もう耐えられなくなってきた。


やばい。

もう、だめだ。

ここで出したら、女将はどう思うだろう。

彼女はそんな意味でこういうことをしている訳ではないのだ。

追い出されるんではないか?

し、しかし…

この刺激…


皮の先端にわずかに指を潜り込ませ、亀頭の周辺の汚れをとろうと、

女将なりに丁寧に石鹸のついた指で洗ってくれる。

同時に、やはり石鹸のついた左手で、茎を上下にしごくようにこすり洗い、

そのまま流れるような連携で睾丸、蟻の戸渡、肛門へとめくるめく刺激を与え続けてくる。


左手の指先が肛門のど真ん中のくぼみを洗おうと、少し押し入れるような圧力をかけてきたとき

私は限界を迎えた。


「ああっ」


性器の先端の皮の中から女将の指先に絡みつくようにどくどくと黄がかった精液が溢れ出てきた。

ペニス全体がびくんびくんと脈動している。


「あんれ! 小糸さんおい出たなや~!?」


そう言いながらも女将は指の運動を止めない。

小糸さんって…?

精子のことか?


溜まりに溜まった精液は女将の右手全部を襲うように溢れ弾ける。


「あっ あっ あっ あっ」


得も言われぬ快感に、私は我を忘れ、白眼を剥きながら射精を繰り返した。


女将は、こんな時、男がどうされれば満足するのかを心得ているのかのように刺激を続けてくれた。

最後は、かぶっている皮をさらにぎゅっと集め、精液を絞り取るように出しきってくれた。


「溜まっでだか。がもこ、まんだこんな元気だなや…」


そう朗らかに言いながら桶の湯で流してくれた。

私は決まりが悪く、女将の顔を見れなかった。


心臓はどきどきと早いビートを打ち続ける。


女将は体全体を流してくれると、


「ならごゆっぐり」


と言って、風呂場から立ち去ってしまった。


私はクラクラとしながら、五右衛門風呂につかり、

先程の女将の奉仕に心を奪われたきり、人形のようにぼーっとしていた。



【続く】
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