「お金の流れで読む 日本と世界の未来」ジム・ロジャーズ 新書
目次
序章 風はアジアから吹いているーただし、その風には「強弱」がある
第一章 大いなる可能性を秘めた日本
第二章 朝鮮半島はこれから「世界で最も刺激的な場所」になる
第三章 中国 ー 世界の覇権国に最も近い国
第四章 アジアを取り囲む大国たちーアメリカ・ロシア・インド
第五章 大変化の波に乗り遅れるな
第六章 未来のお金と経済の形
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第一章で「私がもし10歳の日本人なら、ただちに日本を去るだろう」と述べています。
少子化による人口減少が進み、借金が膨らみ、移民を政策をとらない日本の将来に悲観的です。
ジム・ロジャーズは歴史を学べといいます。未来に起こることは過去の繰り返しでしかないと。
外国人を排除し、門戸を閉じた国が衰退の一途をたどるということを、歴史は何度でも教えてくれる
といいます。
確かにおっしゃる通りだと思いますが、ほんの少し明るい兆しが見えているような気がします。
具体的に言うとプロテニスプレーヤーの大坂なおみやその他のハーフのスポーツ選手の存在です。
たぶん一昔前であれば大坂なおみ選手にこんなに熱い声援が送られることはなかったのではないでしょうか
こういう形で純粋に父母が日本人でなくても、緩やかな形での外国人が日本国籍取得というように日本人が増えていくのではないでしょうか
そういう意味で近年の外国人による日本観光ブームから日本に居付く人が増えていくのではないでしょうか
抜本的には意味のない公共投資をやめて大学まで学費その他諸経費一切無料という未来への子どもたちに投資していただきたい。
第六章ではAIについて多くのページを割いています。
金銭のやり取りがすべてコンピュータで行われるようになったら、政府は私たちの行動をすべて把握できるようになる。あなたがコーヒーを飲み過ぎていることも、映画に行きすぎていることも、政府は把握するだろう。あまり気持ちのいいものではない。
最終的に、政府は自前の仮想通貨を作って、それを使えと国民に強要することになるだろう。
これからは脱税なんてできない、すべて筒抜けで個人資産も把握されている時代になるんでしょうか。