横山秀夫「出口のない海」は映画化されている。
主演は市川海老蔵。
この作品に出会ったきっかけはこの主題歌である竹内まりやの「返信」を聴いたからだ。
一度乗ったなら生きて帰ってくることはない人間魚雷、回天に乗る愛する人へ読まれることがない手紙を書くというストーリーだ。
そこには生き残った女性の海に消えていった愛する人の分までいきていく覚悟が何度聴いても胸にズシンとくる。
私達は宗教戦争における自爆テロをなんて馬鹿なことをするのか、命を無駄にするなと思うけれどその原形は人間魚雷回天にあるのではないか。
生きて帰ることも脱出することもできず、敵艦にぶつかって死ぬか、その前に息絶えるか。
遠隔操作できないからリモコンの代わりを人間にさせるという今の時代を生きる僕らからはその発想も浮かばないような代物だ。今ならドローンがあるし。
本を読む時間がないのなら竹内まりやの「返信」を聴いてほしい。
きっと読んでみたくなるはず
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