結局ニコ生の録画で米長先生の対局を休み休み最後まで観戦した
7時間以上見たからね
後手番の米長先生が6二玉指してからプロ棋士同士の対戦とは全く異質の展開となった。
確かに人間は負けたわけではあるが正直凡戦の感は否めない
コンピューターが勝ったが6段目の飛車が右に行ったり左に行ったりの手待ちは、
プロ棋士なら絶対指さないだろう
コンピューターには意地もプライドもカッとすることもなんにもない
最後まで冷静?に時間を使って勝った
解説でも相当米長先生が対局に当たりこのボンクラーズを
研究していたと言っていた
それで6二玉と指すのだからまともに定跡手順を踏んでいったらもっと早く決着が付いていたのかもしれない
つまるところこれは異種格闘技なんだな
アントニオ猪木とモハメド・アリのプロレスとボクシングの対決
当時小学生でリアルタイムにテレビの中継を見ていた
当然の如くアントニオ猪木が卍固めで勝つと思ってみていたが
ご存じの通り猪木は立って闘わずリングに寝転がって闘った
スタンディングで闘って相手の懐に入るのに一発のパンチももらわずには無理だったんだろう
きっとその一発でKOされちゃうんだろうな
結局は凡戦だった 子ども心につまんなかった
期待がでかかっただけに
今回の人間とコンピューターの対決も対局者をわからないようにして、
棋譜だけ見たらたいした対局とはわからないかもしれない
人間のプロ同士が死にものぐるいで生み出す棋譜はひとつの芸術品だ
自分の棋力でしか理解できない点が辛いところではあるが。
今後もコンピューターは日々強くなる。
いつかトップ10と互角に張り合う時代が来るかもしれない
そういう時代がきてもプロ棋士の存在はいささかも廃れることがないと
今日の対戦を対局者と同じ時間だけ観戦してそう思った。