サル山のサルが信じられないくらい太ったという記事を見てふと思ったことを忘れずに書いておこう。
子供が小さかったころ、ライオンが獲物を仕留めて食べているのをテレビなんかで見たとき「ライオンは自分の食べる分だけ狩りをして無駄な殺生はしないんだよ(食べ残しはハイエナや鳥が残らず食べてしまう)」
なんて言ったことが多分あるんじゃないだろうか。
これってほんとうにそうなのだろうか?とちょいと思った。
無駄な殺生はしない=腹八分目でセーブする
しかし自然界では次にいつ獲物にありつけるか何の保証もない。
だからといって、手当たり次第に獲物を仕留めて辺り一面獲物の山にしてブクブク太るまで食べ続けることも考えられない。
何でなんだろう?
思うに、限界を超えておなかいっぱいになるまで食べることをつづけていれば、その走力は落ち、それこそ次からのハンティングに多大な影響があるからなのではないか。
つまり腹八分目は無駄な殺生をしないためではなくてただただ生きていくための総合的な運動能力を維持するためなのかもしれない。
まさに「情けは人のためならず」である。
それに引きかえ人間様は腹八分目を知らない。
行き過ぎるところまで行ってしまう。
世界経済も人よりも儲けたいという欲が行き着くところまで行ってしまい、 これから人より損したくないという欲が行き着くところまで行ってしまうのではないだろうか
所詮、人間は欲を制御できない
腹八分目にはできない
商売人としてとにかく生き残ろうと 強く思うのであった