村上龍の「55歳からのハローライフ」を読んだ
日経新聞の3面の下段に大きく広告が出ていたのを見て即アマゾンした
自分は55歳まではまだまだ時間がある
それでも何か感じるモノがあったんだろう
カバーの帯は下記のように書かれていた
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「希望は、国ではなく、あなた自身の中で、芽吹きを待っている。」
多くの人が、将来への不安を抱えている。だが、不安から目をそむけず新たな道を探る人々がいる。婚活、再就職、家族の信頼の回復、友情と出会い、ペットへの愛、老いらくの恋・・・・・・・。
さまざまな彩りに充ちた「再出発」の物語。
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本書は中篇5作で構成されている
1 結婚相談所
2 空を飛ぶ夢をもう一度
3 キャンピングカー
4 ペットロス
5 トラベルヘルパー
5つの物語を読んで思い浮かんだキーワードを列挙してみる
離婚・老い・再婚・出会い・お金・健康・後悔・孤独・不安・家族・夢・友情・挑戦・定年・再挑戦・自分の時間・うつ病・新しい人間関係・新しい家族との関係・死・命・生きる・夫婦・笑う・時代の変化・孤独死・病気
1つ年を重ねることを何歳くらいからなのだろうか「老いる」というのを。
思い浮かんだキーワードについて全く今までの人生ですれ違ってこないモノもある。また既に当てはまるキーワードもある。
思い浮かんだキーワード自体どうなんだろう、後ろ向き、あるいは不安をイメージする単語が多いと感じるかもしれない
それでも本書は再出発の物語なんである。
ただ読了後に爽快感があるかといえば自分はなかった
では読まなければ良かったかと言えばそうでもない
この本については後日あらためて書きたい
村上龍はあとがきで、5人の主人公について1つ共通することがあると述べている。「それは、その人物が、それまでの人生で、誰と、どんな信頼関係を築いてきたかということだ。「信頼」という言葉と概念をこれほど意識して小説を書いたのもはじめてのことだった」と結んでいる。