かつて私も4年間通った、活気あふれていた松戸南部市場の衰退をこの目で見てきた
(ここでいう松戸南部市場とは自分にかかわりがあった野菜についてで水産関係とかはよくわからない)
今日の朝6時前に松戸南部市場を訪れた。
ここは20数年前私が青果業を営んでいた時に4年間市場が休場でないかぎりほぼ毎日
通った市場だ。
当時は市場の入り口に近い駐車場なんかは止めることができないほど盛況だった。
セリの時間になればセリ人たちの威勢のいい声が場内に響き渡っていた。
場内をいきかうターレも結構なスピードで狭い通路を走り抜けるので気を付けていないと引かれそうな感じだった。
以前から当時の関係者に会うと、「昔の面影はないよ」とは言われてはいたがここまでとは思わなかった。
とにかくガラガラ
品物も少ない。少なすぎる。
人もいない。
当時5軒ぐらいあった仲卸も2軒
昔の仲間がいて話を聞くと、とにかくほとんど皆辞めた。セリもほとんどやってないと。
昔は地場物の大根、ネギ、トマト、枝豆(根っこのついたやつ)、松茸なんてのもあったな。
大勢の人が取り囲んで熱気があった
松戸にはかつて2つの市場が並び立っていました。
この南部市場と北部市場です。
北部市場は2017年3月31日に閉場し現在は「テラスモール松戸」に生まれ変わっています
2つを1つにしたんだから何とかなるかと思ったら大違い。流れには逆らえません。
現在の卸売市場を取り巻く環境は非常に厳しい。
農家の高齢化、農業法人の勢力拡大によって卸市場を通さず直接スーパーマーケットや飲食チェーンへ卸すことによる流通量の低下。いわゆる中抜きというやつです。
これが突き進んでいけば小型パパママストアや八百屋さんがなくなり、大型チェーンストアだけが生き残るなんとも味気ない、個性がないお店ばかりになってしまいます