夢はどこまで追っていいのか? 木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」を読んで

読書


絶対不可能と言われていたリンゴの無農薬栽培を成功させた木村秋則さんのお話。

木村さんは様々な方法でリンゴの無農薬栽培に挑みます。

しかし成果があがりません。

800本あるりんごの木が死にかけてしまいます。

万策尽きた木村さんは自殺するため山に入ります。

その時枝にロープをかけようとしたらはずれてしまいます。

そのロープを拾いに行く時、魔法のように輝くリンゴの木(実際はドングリの木)を見つけ、無農薬栽培のヒントを見つけます。

森の木々は農薬を使っていないのにりっぱに育っている。目に見える地上ではなく見えない地面(土)に注目したのです。

木村さんは自ら命を絶とうとしたそのときまで夢を追い続けています。

リンゴが奇跡というよりこの人生の土壇場でヒントを見つけたことが奇跡だと思います。

木村さんの例は非常に特殊だと思いますが夢ってどこまで追い続けていいものなのでしょうか

自分は今50代です。

20代・30代に思い描いた自分とは想像もできない自分がここにおります。

じゃあそれが嫌かといえばそうでもありません。

大好きなショーケン(萩原健一)の「ぐでんぐでん」という歌の歌詞

廻り道でも道は道 はるかどっかにたどりつく

自分が歩いている道を楽しめば良いのです

夢はいくつになっても追うことができるし夢破れても今歩いている道を楽しめればいい

「レ・ミゼラブル」のファンティーヌの夢は破れたかもしれないけれど娘のコゼットは苦労の後幸せを手にした。

自分が叶わなくても子どもたちが自らの夢を叶えてくれたらそれでいいのではとおもうおっさんになりました

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