久保田万太郎 こでまり抄

読書

久保田万太郎 こでまり抄

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久保田万太郎の句集を読んだ。

万太郎の俳句はここ10年ぐらい時々目にしていたのであるが

まとまったものを読むのは初めてだ。

秋風や水に落ちたる空のいろ

夏の夜や水からくりのいつとまり

波を追ふ波いそがしき二月かな

月の雨ふるだけふると降りにけり

残菊のいのちのうきめつらきかな

菜の花の黄をまじへけり雛あられ

ゆく年やしきりに岸へいどむ波

小でまりの花に風いで来たりけり

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