お盆に久しぶりにカヌーを漕ぎに長瀞へ行ってきました
河原でゆっくりしてたら秩父荒川の長瀞ラインくだりの船が通過していきました。
その時、船頭さんが「これが亀の子岩。この辺りで毎年2、3人死にます」と言っておりました。
マジっすか!?
この岩は飛び込み岩として有名で自分も高校生の頃からよく飛び込んでいました
現在は飛び込み禁止のようですが飛び込む人はあとをたちません
どれ位の高さかというと
息子の身長(182cm)から計算すると6.5mぐらいの高さがあることになります。
岩の上まで行ったはいいが、あまりの高さに飛び込めない人もいます。
去年ここでかなりヤバイ光景を見ました。
その時は増水していて川の水も茶色かった。当然流れもいつもより速かった。
河原で休んでいると鳶の若いあんちゃん達の集団7、8人が飛び込むために川を泳いで渡ろうとしていたのですが、最後に渡ろうとした若い衆。
多分泳ぎが苦手だったんでしょう。亀の子岩よりも下流に流されました。
そうしたら急に腕をバタバタさせたと思ったら一瞬水没して見えなくなってしまいました。
「こうやって人間って死ぬんだ」
その時はすぐに水面に浮かび出てなんとか対岸に辿り着きました(但しもう一度渡って帰れないので私の仲間が対岸まで車で迎えに行きました)
もう1件は昨日のこと。
これは事故にもならず本人達は「危なかったねー」ぐらいですんだと思っているようですが事故の一歩手前に見えました。
どこかのアウトドアスクールが大人数名、子ども10人近くで川で遊び始めました
装備はヘルメット、ライフジャケット着用ですから完璧。その人達が波乗りボード(水泳のビート板みたいなモノ)より小さめのモノを使って泳ぎ始めました。
そのうちに大人1人と子ども1人が遊んでいたところから5mほど流されてきました。
本人達は危険の意識はありません。「ちょっと流されちゃったねー」なんていってましたから。
私はボードを持っていたので足ひれも装着しているのかと思ってみていたら子どものバタ足でフィンがないことを確認しました。
ビート板で泳いだら推進力はバタ足だけになりますから進みません。それ以上流されるとやっかいなことになるなと見ていたら、大人の足が底についたようで手で引っ張り上げて事なきを得ました。
あと1m川の真ん中の方に行ってしまったら本流に流されて対岸の方にもっていかれたでしょう。
この2つのことから川で安全に遊ぶためのルールを考えてみました
川にはライフセーバーがいないことを心得よ
海水浴場はライフセーバーさん達のお陰で安全に守られています。
危険の事前注意勧告、海の監視、救助、救命と。
それに引き換え川遊びではライフセーバーさん達がおりません。
自分の命は自分で守らなければいけません。
集団心理は恐い。できないなら断ろう
集団で川遊びをしていると対岸まで泳ごうということもあるかもしれません
「オレが行くんだからお前も来い」も非常に危険ですが、自信がなければ断る勇気を持ちましょう。
プールで泳ぐのと川で泳ぐのは別物と心得よ
事故にあう人の中にはかなり泳げる人というケースも多いのではないでしょうか
自信が過信に替わってしまうんですね
川の流れは複雑です。底に引っ張り込む流れだってあります。
川の流れの速さにはかないません。
着衣で泳ぐのは最悪。
普通に生活していてもずぶ濡れになれば自由には動けなくなります
川の中に入ったら当然それ以上動きが規制されます
溺れている人を助けに入った人が逆に事故に遭うケースも着衣のままが多いのではないでしょうか
ライフジャケット着用が一番安全に川を楽しめる
ライフジャケットを装着していれば何もしなくても浮いていられます。これが大事。
とにもかくにも川に沈んでしまうことから避けられます
ボールや浮き輪は手を放してしまったら大変な事になります
ライフジャケットを着用していればこのおっさんのように急流に飛び込んでも死ぬことはありません